「お世話になった方や会社に、お中元・お歳暮を贈りたい。」とお考えの方もいますよね?
そんな方の中には、「お中元とお歳暮の違いは何なのか。」「お中元を贈る際のマナーや金額相場はあるのか。」と気になる方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、お中元とお歳暮の違いや、お中元を贈る際の基本的なマナー・金額相場、また、お中元におすすめのギフトなどをご紹介します。
「お中元」とは?「お歳暮」との違いと基礎知識について
お中元とは、日々お世話になっている方々への感謝を表すためのギフトのことで、先様に届く時期が関西では7月中旬〜8月15日まで、関東では7月初旬から7月15日の間に届くものとなります。
お中元を贈る時期は基本上述の通りですが、地域ごとに多少の差があり、兵庫県佐用町近郊では7月初旬〜7月20日着でギフトを贈る方が多いです。
「お中元」と「お歳暮」の違いとは
お中元は7月〜8月にかけて贈る夏のギフトであり、お歳暮は12月に贈る冬のギフトです。
お中元とお歳暮の大きな違いは、贈る時期の違いであり、どちらも「感謝の気持ちを表すギフト」と本質的な違いはありません。
ただし、年の半ばで贈るお中元よりも年末に贈るお歳暮の方が、より高価なギフトが選ばれる傾向にあります。
「お中元」を準備するタイミング
お中元を贈るタイミングとして適切なのは上述の通りですが、準備するタイミングは贈りたい日の2週間前を目安にすることがおすすめです。
お中元の時期には人気商品が欠品する可能性も高く、産地直送のグルメなど、発送まで1週間以上かかることが多いためです。
そのためお中元を贈る際には、2週間前を目安に、遅くとも1週間前までには準備を始めるようにしましょう。
「お中元」の金額相場
一般的には、3,500円〜10,000円程度のギフトをお中元として贈られる方が多いです。
関係性によって金額が上下することが多く、知人・友人・親戚などには3,500円〜5,000円程度、目上の方や特にお世話になっている方には5,000円〜10,000円程度のお中元を贈られることが一般的です。
これ以上高いお中元を贈ると受け取る側に気を遣わせてしまうので、相場の範囲内でギフトを選ぶよう心がけましょう。
お中元の「のし紙」について
熨斗(のし)は、慶事(おめでたいこと・お祝いごと)に伴う贈り物につけることがマナーとなっています。
そのため、お中元を贈る際にも、基本的にはのし紙をかけるようにしましょう。
例外として、贈る側・受け取る側が喪中の際には、水引や熨斗(のし)が印刷されていない白無地の掛け紙を使用する場合もあります。
お中元の「水引」
水引には、「蝶結び」と「結び切り」の2種類の結び方があります。
「蝶結び」は解きやすく結び直しやすいことから、何度繰り返しても良いという意味合いを持ち、お中元やお歳暮などの慶事の際に用いられます。
対して「結び切り」は解くことが難しく、何度も繰り返さないようにという意味合いを持ち、結婚祝いや快気祝いなどの、何度も繰り返したくない慶事の際に用いられます。
お中元のギフトを贈る際には、水引は「蝶結び」で結ぶようにしましょう。
お中元の「のし紙(表書き・名入れ)」の書き方
水引の上側に記すものを表書き(熨斗上・上書き)、水引の下側に記すものを名入れ(熨斗下)と言います。
「表書き(熨斗上・上書き)」の書き方
表書きには贈り物の目的を書くことが一般的で、お中元を贈る際には「お中元」または「御中元」と記載します。
ただし、お中元の時期を過ぎてしまった場合には、「暑中御見舞」(立秋の前日まで)か「残暑御見舞」(立秋〜8月23日頃まで)と書きます。
「名入れ(熨斗下)」の書き方
名入れには、送り主の名前を記載します。
連名でお中元を贈る際には、代表や役員などを一番右に記載し、順に左側へ記載していきます。
「内のし」と「外のし」の選び方
ギフトを贈る際には、品物の箱に直接のし紙をかけ包装をする「内のし」と、包装紙の上にのし紙をかける「外のし」を選べることが多いです。
「内のし」を選ぶと良いケース
遠方へお中元を贈るなど、お中元を発送する場合には「内のし」を選ぶことがおすすめです。
理由としては、発送をする際に「外のし」を選んでいると、のし紙が破れてしまう・汚れてしまうなどの恐れがあるためです。
また「外のし」よりも控えめなのしの掛け方なので、大げさなことを好まない方への贈り物にも「内のし」はおすすめです。
「外のし」を選ぶと良いケース
手渡しでお中元を渡す場合には「外のし」を選ぶことがおすすめです。
のし紙が破れる・汚れるといったリスクが少ない上、受け取り側は「何に対するギフトなのか」が一目瞭然なので、手渡しをする場合には、「外のし」を選んでおくと良いでしょう。
お中元を贈って感謝の気持ちを伝えよう
お中元は、日々の感謝を伝えるための贈り物です。
お中元を贈る時期やのし紙の書き方などを意識できると、目上の方や礼儀を重んじる方に良い印象を持たれることにもつながります。
ぜひこの記事を参考に、すてきなお中元を贈ってみてください。