親族や友人が新しい家に引っ越した際には、「新築祝い」や「引越祝い」を贈ります。
とは言っても、「新築祝い」「引越祝い」に、どんなギフトを贈れば良いのか分からない方もいらっしゃいますよね?
今回の記事では、「新築祝い」「引越祝い」を贈るタイミングや相場、のしなどのマナーをご紹介します。
「新築祝い」「引越祝い」とは何?
「新築祝い」とは、新しく家を建てたり購入したりした方へのお祝いのことです。
ファミリー用住居を新築した際にはもちろん、オフィスや事務所、新店舗を新築した際などにも「新築祝い」を贈ることが一般的となっています。
対して「引越祝い」とは、中古住宅やマンションを購入した方へ贈るお祝いのことです。
事務所新築の際は「新築祝い」を贈りますが、事業拡大などによってオフィス・事務所を移転される企業様へは、「引越祝い」ではなく「移転祝い」を贈ることが一般的です。
「新築祝い」「引越祝い」のマナーについて
ここからは、「新築祝い」「引越祝い」を贈る際のマナーについてご紹介します。
「新築祝い」「引越祝い」を贈るタイミング
新居入居後、1〜2ヶ月程度のタイミングでお祝いを贈られる方が多くなっています。
かつては1ヶ月以内に贈ることがマナーとされていまいたが、入居直後は荷解きや近隣住民への挨拶回りなどで忙しくなることが多いため、落ち着いてきたタイミングでお祝いを贈るように変化してきています。
ただし新築のお披露目会がある場合は、お披露目会後にお祝いのギフトをお渡しするようにしましょう。
もしお披露目会でお渡しできない場合は菓子折りなどを持参して、後日、改めてお祝いを贈る際を伝えると良いです。
「新築祝い」「引越祝い」で避けるべきギフト
「新築祝い」「引越祝い」はおめでたいお祝いであり、贈ることを避けるべきギフトもあります。
どのようなギフトを贈ってはいけないのかを確認してみましょう。
火に関係するギフト
新居に火事が起こることを連想させるため、火に関係するギフトを贈ることはマナー違反となっています。
キャンドルや火を連想させる赤い色のギフトなどは選ばないようにしましょう。
家に傷をつけるギフト
家に傷をつけてしまうギフトも、「新築祝い」にはふさわしくありません。
壁にかける時計や絵画などは、新居に穴を開けてしまうギフトなので避けるようにしましょう。
場所を取るギフト
広いスペースを取るギフトも好まれにくいギフトです。
ソファーや観葉植物などの場所を取ってしまうギフトは、極力避けるようにしましょう。
日本茶
日本茶は、基本的にはお悔やみごとの引き出物などに使われるギフトです。
そのため、おめでたい「新築祝い」には、あまり適さないギフトとなります。
履き物
スリッパなどの履き物も、「新築祝い」には不向きのギフトです。
理由としては、履き物は「相手を踏みつける」という意味合いを持っているためです。
「新築祝い」「引越祝い」の相場
「新築祝い」「引越し祝い」で贈るギフトの相場は、関係性により変わります。
関係 | 目安金額 |
---|---|
子ども | 5〜10万円 |
兄弟・姉妹 | 3〜5万円 |
親 | 5〜10万円 |
甥・姪 | 3〜5万円 |
その他親族 | 5,000~2万円 |
友人・知人 | 5,000~1万円 |
上司 | 5,000~1万円 |
同僚・部下 | 5,000~1万円 |
子どもへのお祝い相場:5〜10万円
「新築祝い」を贈る場合は、他の方と比べて親からのお祝いが高額になることが一般的です。
金額としては約5〜10万円が相場となっていますが、新居の建築費用を援助するなどのお祝いの仕方もあります。
兄弟・姉妹へのお祝い相場:3〜5万円
兄弟・姉妹へのお祝いの場合は、3〜5万円程度のギフトが目安となります。
兄・姉からのお祝いであれば少し高額に、学生などからのお祝いであれば親と連名で贈ると良いでしょう。
親へのお祝い相場:5〜10万円
親へのお祝いの場合は、5〜10万円程度のギフトが相場となります。
兄弟・姉妹がいる場合は、お金を出し合ってお祝いギフトを贈ると良いですよ。
甥・姪へのお祝い相場:3〜5万円
甥・姪へのお祝いは3〜5万円が相場となります。
他の親族と比べて高額にはなりますが、自信より目下の方には多く金額を包むことがマナーとなっているためです。
その他親族へのお祝い相場:5,000~2万円
その他の親族へ「新築祝い」を贈る際は、5,000〜2万円程度が相場となります。
相手との関係性や、相手の年齢などを考慮するようにしましょう。
友人・知人へのお祝い相場:5,000~1万円
こちらも同様に、相手との関係性を考慮して金額を決めると良いです。
高すぎるギフトは、かえって気を使わせてしまうので、高くても1万円程度に抑えるようにしましょう。
上司へのお祝い相場:5,000~1万円
上司へお祝いを贈る際には、同僚などで折半をして〜1万円程度のお祝いをすることが相場となります。
1人あたり1,000円〜3,000円程度の負担となるようにすると良いですよ。
同僚・部下へのお祝い相場:5,000~1万円
同僚へのお祝いに関しては、5,000円程度が相場の金額です。
ただし、年齢がかなり離れた部下などに対しては、1万円以上の金額を包むこともあります。
「新築祝い」「引越祝い」用ののし紙の選び方
のし紙とは、おめでたいことやお祝いごとに伴う贈り物につける紙のことです。
内のし・外のし・短冊のしについて
のし紙には「内のし」「外のし」「短冊のし」の3つの種類があり、「内のし」は内祝いなどの際に、「外のし」は結婚祝いなどの際に、「短冊のし」は、ちょっとしたお礼の際などに使用することが多いです。
「新築祝い」や「引越祝い」の用途であれば、基本的には「外のし」がおすすめですが、破れる可能性があるため、郵送する場合は「内のし」を選ぶと良いですよ。
水引について
水引とは、のし紙の中央にある飾り紐のことです。
「結び切り」「あわじ結び」「蝶結び」の3種類の結び方に加えて、それぞれ紅白のものと白黒のもの、紐が5本のもの、7本のもの、10本のものと、たくさんの種類の水引があり、それぞれ贈るギフトの目的によって使い分けられます。
「新築祝い」「引越祝い」ののしの場合は、「5本か7本の水引で紅白の蝶結び」を選ぶと良いでしょう。
間違った水引ののし紙を選んでしまうと、相手に対して失礼になるので注意してください。
「新築祝い」「引越祝い」用の熨斗(のし)の書き方
水引より上の部分には「表書き」を、下の部分には「名入れ」を書きます。
表書きの書き方
「新築祝い」の際の表書きには「御祝」「御祝新築」「御新築御祝」と、「引越祝い」の際は「御祝」と書くようにしましょう。
筆ペンなどで書くとより丁寧になりますよ。
名入れ
「名入れ」とは、贈り主の名前を記すことです。
基本的には贈る側の名前をフルネームで書き、連盟の場合は、役職や年齢順に、右から左に名前を書きます。
夫婦でお祝いを贈る際は、夫の名前が右側・妻の名前が左側となります。
マナーを意識して正しく「新築祝い」「引越祝い」を贈ろう
今回は、タイミングや金額相場、のしの書き方など、「新築祝い」「引越祝い」を贈る際のマナーをご紹介しました。
ぜひこの記事を参考に、失礼のないようお祝いを贈ってみてください。
「新築祝い」や「引越祝い」にどんな商品を選べばよいか分からない方には、カタログギフトがおすすめです。
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